【プロ野球開幕】今年のファイターズの展望と先発6番手について

【はじめに】

今日この記事を野球観戦しながら書いているのがおもしろい。ちなみにスタメンは予想していた通り。アルシアとレアードの打順だけが違っただけですが、やっぱりアルシアとロドリゲスを考えたらロドリゲスの方がチームに貢献…しない?とだけ思いました。

 

【ロドリゲスがサクッと6点取られた】

クイックが下手なメンドーサだと思っているので内容的にはお察し。ただ年間通して7勝13敗130イニング計算していたメンドーサとは値段も格も違う。開幕は諦めて、どうぞ。

 

【先発ローテについて】

この後ロドリゲス投手が抹消される可能性は高い。以降のローテは

2.マルティネス

3.加藤

4.上沢

5.高梨

6.???

1.???

 

となると評論家たちが予想している。1枠に開幕投手候補と昨年末に予想されていた有原投手が入るにしてもそれは来週になるのかは不明。

 

【6番手は誰?】

評論家,また各紙は村田透,吉田投手を予想している。この時期のこういった情報はほぼ確実に内部情報であるためこの2投手が暫く6,1枠に入るのではないかとされている。

 

【個人的に期待したい先発候補】

堀,上原投手。両投手とも左ではあるが堀投手には類い稀な将来性があるし上原投手には上背がありスケールとやらを感じられる。先発しないの?

 

【現実はどうなるか】

その他投手が順調に行くことを前提に、いずれは有原投手と吉田投手が入るのではないか。この2投手は今年は軸になるほどの活躍が欲しいし、各評論家たちは有原投手に15勝の期待をかける。吉田投手については100回投げて7勝程度の数字が期待される。

 

【最後に】

誰も勝てると思ってなかった(白目)からロドリゲスというか開幕は諦めよう。敢えて言うならボコボコに打たれさえしなければ2,3戦目で勝てる可能性は開幕よりは高いのであと2戦に勝ってカード勝ち越しを狙いましょう。また明日。

2018年3月13日オープン戦 広島-日本ハムの試合は0-5で勝利

【はじめに】

久々に完封ゲームを見たので感想を書きたくなりました。

 

【試合内容】

上沢投手が6回無四球無失点。1安打ピッチングを74球で披露する快投を見せ開幕投手に前進。

打線も初回の犠牲フライに加え相手先発薮田投手の5回を捕まえ4得点。西川-松本-近藤の1,2,3番の流れは盤石。

 

【感想】

OP戦通算としてはイマイチでも代表で結果を残した松本剛選手の繋ぎもあり一気に得点できたゲーム。4番以降のチャンスでの打てなさをものともしない結果になった。アンタ打点王とったときに出した記念DVDで打点にこだわるって言ってたじゃん。もっとチャンスで打って。

開幕投手候補の上沢投手が見事な投球で相手打線を抑える。話によると前回登板あたりからロドリゲス投手にナックルカーブを教わり、それが効いたという。決め球がないと言われてた先発候補の玉井,吉田投手はロドリゲスとの間でそういう交流はないんですかね?

その後登板した中で完璧に抑えた白村投手もなんだかんだシーズンでも抑えてくれそう。井口,公文投手も現状致命的に通用しなさそうなことは無いと見ました。

総じてポジティブな意見が並ぶ今日のゲーム、しかしよく考えればこの時期のカープはそんなに強くないことを念頭に入れれば更なる研鑽が必要な選手もいるのでしょう。明日にも期待。

【シーズン前予想】2018年ドラフト会議でファイターズが獲得に動く選手のタイプを予想する

【はじめに】

この記事の主だった目的はこれといって無く、現段階でこういう指名が予想されるということをただ書き連ねるだけの自己満足記事です。ブログだからね、仕方ないね

【ファイターズのここ数年のドラフト】

「ナンバーワンを指名する」をモットーに目玉を指名し続けてきたチーム。2010年のドラフト1位は斎藤佑樹投手ではあったが、一応言っておくと彼は東京六大学通算30勝300Kを達成しているので実績と言う意味では4球団が競合するに値する選手だった。問題はその後の怪我等だったんじゃないですかね。2位で獲得した西川遥輝選手は今やチームの顔。高卒野手は6年で主力になればチームに利益をもたらすということか。

2011年も大学ビッグ3の一角、菅野投手(現巨人)を指名。交渉権獲得の次の日に日本ハム本社の株価が上がったのは有名な話。2位から松本剛,石川慎吾,近藤健介選手とまさかの超指名。6位の上沢投手も加え素晴らしいドラフトだったと言える。

2012年は大谷くんの年。3位で鍵谷投手が指名されている。ちなみに「高卒6年目の野手」にあたるのは2位の森本選手で、もしかすると2018年シーズンにブレイクする予定なのかもしれない。彼の話は全くと言っていいほど聞かないが、ブレイクするかもしれないので2018年当サイトでは森本選手がブレイクするか戦力外通告を受けるかの2択であると予想する。

2013年は最下位の年。ドラフトのくじもこれでもかというほど外しまくり、最終的に指名した渡邊選手は今期から本格的に一軍での出場を睨む年。つまり来年のブレイク枠なので怪我せず一年間プレーを続けられれば本格的なブレイクを期待できるということになる。2位以下は最近イマイチな浦野投手に始まり復活を期す岡,

何かが今ひとつ足りない高梨やもうひと伸びしてほしい勝ち継投を狙う白村投手が並ぶ。8位の石川亮選手もまだ若いのでこの年のドラフトの評価は今シーズンの終わりまで待った方がいいのかもしれない。

2014年は目玉の有原投手を獲得できた。2〜4位の指名も現状完璧と言え、2位の清水選手は今年正捕手を伺う。3位の淺間選手もチームのトッププロスペクト選手だし、4位の石川直也投手は勝ちパターンに入ってくる可能性も高い。8位の太田賢吾選手はメジャースカウトの目にも留まる期待の選手だ。6位の立田投手だけはどうなるかサッパリ分からない選手だが2018年もファームのローテを守った上で心技体の成長が望まれている。

2015年の指名は3年目の選手たちだが、1〜7位まで全員ポジティブな意見を言える指名だ。1位の上原投手はなんだかんだ一軍にしがみついている。1〜2年目の大炎上乱舞からは想像もつかない速度で実力を伸ばしている。今期は投球フォームに修正があったらしいが、先発投手の頭数が本格的に足りなくなった場合彼の力がチームを救う可能性すらあるのだ。個人的には5本の指に入るイチオシ。イケメンだから活躍したらプロ野球aiの上位常連になりそう。2位の加藤投手は今年のローテを安定して任せられそうなオープン戦の出だし。絶望的に足りていなかった左の先発候補としての活躍に期待がかかる。3位の井口選手はルーキーイヤーに活躍。最近は迷走してる模様。4位の平沼選手はオープン戦含め打撃を猛アピールした印象。守備位置が不幸にも激戦区なので試合終盤からの出場でもいいから活躍が見たい。5位の田中投手も今年中継ぎの一角を占めると予想。速球が長所の選手なので増井投手の退団を本当の意味で埋められる選手の一人かもしれない。6位の横尾選手は当ブログで言及するまでもない有望株で7位の吉田投手も2017年イースタンリーグ最優秀防御率の投手だしワンチャン化ける選手だと思っている。5年目、つまり2020年オフが楽しみなラインナップである。

2016-2017はプロスペクトについて語れるほどの情報が無いのでさらっとだけ。

2016年1位の堀,2位の石井一,4位の森山選手は2018年ですら花開くか期待されている大物が揃い、高山,郡,今井選手の高卒組も順調なのではないか。高山選手に関してはTwitterで検索をかけると成績の話よりイケメン云々の話の方がよく出てくるけど先日は無失点で抑えていた。成長を見ような。8位の玉井選手も2018年に手薄なローテーションに入れるか期待されている。

2017年の1位は清宮選手だが1〜2年はファームであらゆるレベルアップを図りそう。一塁守備だけでなく三塁あたりを守れるようになれればチーム、ひいては代表のためになりそうなんだけどなあ。個人的には北の侍に似た成績を残せるようになりそうだと思っているが、しかし本人のメジャーリーグ志向というのは長くチームで中軸を張るつもりはないのだろうか。1位指名選手がポンポン抜けられると困るんだよね。2位の西村投手は文字通り即戦力の期待がかかる。トンキン,鍵谷投手が不調だとうっかり抑えの座を譲り渡しそうなくらい安定している。3位の田中投手はエース候補だし4位,5位と続く高卒選手は5年以内を見越しての指名だろう。6,7位の大卒投手は素材型と目されていた上原投手のパターンを見るに3年ほど時間がかかるのではないか。

吉田,玉井投手の下位指名先発候補が決め球に欠くので課題だぞ、などと某解説者の方が言っていたし彼らはその課題を克服しつつオープン戦を戦うのだろうか。ローテに入ってほしいなあ。

 

【指名のパターン】

実は堀投手が入団するまでは、(その年の目玉である松井裕樹投手(楽天),ハズレ競合の小笠原投手(中日)は指名したが)高卒・大社分離ドラフトに遡るまで高卒左腕が入団していなかったのだ。1位選手はその年のナンバーワンを指名するチームであるが極端に左腕が少なくなってしまった現状を省みたのか。

チームは社会人野手には近年全く手を出していない。また、社会人投手も上位は先発,下位は中継ぎとしての指名が多いといえる。

高卒右腕投手は順位に関係なく指名されており、そのタイプもある程度はまばら。(ストレートに魅力のある選手の指名が多く感じるが、パリーグ上位常連チームは大体その傾向が強いので割愛。)

大卒選手は投手野手関係なく満遍なく指名されている。一芸があれば投手なら下位の指名+ファームのローテーションを守らせるスタイルが多いか。野手に関しては大卒選手だと打力に魅力のある選手が目立つ。岡大海選手は大学時代4番を務めていたこともあって打てる選手を目されていたのだろう。そもそもここ3年ほどを除けば野手のほとんどは高卒入団なんだけどね。岡,横尾,石井一,森山選手が活躍すれば味をしめたフロントが指名を考え直すかもしれないし、そういう意味でも2018年シーズンは注目。

 

【2018年の指名はどうなるか?順位別タイプ予想】

現時点での予測ではあるが、

.1〜3位で先発投手として3年以内に目算が立つ投手を1〜2人,高卒の有望選手が投手野手関わらず1人。

.4位以降は高卒,大卒関わらず数年の育成を見越した指名があるだろうし、下位の社会人投手はキャリアを中継ぎとしてスタートさせるだろう。当然その中継ぎ投手が先発転向することもあるかもしれないが、チーム全体の流れとしては希少価値がありどの球団も狙う先発で計算できる投手を上位で獲得するのは自然な流れだといえる。

 

【現状注目されている選手の指名はあるか】

現在は大阪桐蔭高校の根尾選手,藤原選手や報徳学園の小園選手といった高卒野手選手,大卒選手でいえば日体大,東洋大にそれぞれ上位候補の投手が2人ずついて、皆上位指名候補として注目を浴びている。

「ナンバーワン」評価についてはどうやら知名度評価も含まれているので現状高卒野手選手の指名がありそう。しかし2016年のU-18世界大会で大活躍を見せた後1位で入団した堀投手のようなニューヒーローが出てこないとも限らないし、先に挙げた大卒投手の中でも先発投手としての能力をスカウト陣に高く評価される選手が「ナンバーワン」とされるかもわからないので(多分その場合は複数球団による競合が見込まれる)どこどこの誰を指名するだろうという予想は今のところ立てられない。勿論、素晴らしい選手が指名されるだろうことはプロのスカウトが保証するところだ。

 

【最後に】

シーズン開幕前にこのような予想を立てることは些か新鮮であった。今年の秋にこの記事を読み返した時に(特に順位別タイプ予想が)面白いことになっていることを望むばかりだ。

 

(3499文字)

2017年オフから注目が集まる横尾選手。オープン戦でポジる前に書いておきたいこと

【はじめに】

ファイターズの横尾選手といえば大卒2年目の昨年後半、若手お試し期間中に7本塁打を集中して放った期待の大砲候補である。

彼のスイングは見る者を魅了し、ホームランを予感させる様はかつての日本代表4番打者にも感じたワクワク感だ。また「おにぎりくん」などという愛称も付けられ、スター候補の素質もある未来に明るい若手選手であることは疑いようもない。

 

【ベテラン評論家小関さんの予言】

ドラフト会議関連の記事、または当日の中継などで目にすることが多い小関さん。以前執筆された記事で「ブレイクの予兆は前々年の長打率4割」という基準があると書かれていた。他にも基準はあるらしいが、これに当てはまると横尾選手は今年ブレイクするということになる。

2017年シーズンオフから横尾選手のメディア特集は多いし、当然ブレイクが期待される中で根拠のある予言は心強い。

余談だがこの法則に則ると森山選手は2019年にブレイクするらしい。個人的には2018年シーズンでもそこそこ打ちそうな予感がするが、確かに激しい外野手争いなどにより出場機会が限られるかもしれないしこの予測は妥当かもしれない。

 

【横尾選手に求められているものとは】

前述のスイングに加え本塁打を放ったときにおにぎりを握るパフォーマンスもあり本塁打への期待が高い選手ではあるが、レアードのような本塁打特化をチームからは求められているのだろうか。

当然そんなことビタイチ思っていないからこのような書き方をしたのであるが、今のファイターズ打線に足りないのは圧倒的にタイムリーヒットだろう。

かつては陽岱鋼,田中賢介選手がリーグを代表するレベルで得点圏打率が高かった。しかし昨年のプロ野球タイ記録の19残塁完封負けに代表されるタイムリー欠乏症は深刻。現にオープン戦もお試し打線とはいえタイムリーヒットの数は少ない。なんやあの花火大会。

すると、大田泰示,中田翔,レアードの3選手がフリースインガーである以上タイムリーをコンスタントに放てる選手が欲しくなるのは必然。例えば得点圏打率3割超え+本塁打25本をクリアできる目算が立てば多少二塁守備が悪くともスタメン起用は多いのではないか。

 

【そもそも一人だけに望みを託すのはよくない】

当然のことながら、先程挙げたフリースインガー3選手が成績を伸ばしタイムリーを打てるようになることの方がチームにとって有益である。1〜3番を任されるであろう選手たちはリーグ屈指の打者なので彼らをホームに迎え入れるタイムリーを増やして欲しい。その打線の中に横尾選手が加わっていけばライオンズもビックリの打線が完成するだろう。この輪の中にアルシアが入るか?それは知らん。

 

【2018年の横尾選手はどうなる?】

OP戦は去年も好調だったし早合点はよくないが、恐らく開幕二塁スタメンの確率は高いだろう。開幕から打順中位で仕事を続ければ大ブレイクも遠くないはず。期待は膨らむ。

 

(1222文字)

ファイターズの主力選手流出の影響について

【はじめに】

今回の記事では昨年の5位という成績から巻き返しを図るファイターズが選手構成を大きく変えて臨むシーズンに向けて「本当に主力選手の流出が大きな影響をもたらすのか」ということについての考察をする。(2017年シーズン中に移籍した谷元投手については今回割愛する)

 

【選手の流出】

残念ではあるが、2017年オフにファイターズは大谷選手,増井,マーティン両投手の流出の憂き目に遭った。大谷選手の活躍は言うまでもないが、抜群の安定感を誇るセットアッパーマーティンや100H100Sを達成した増井投手の同リーグへの移籍というのは何とも言い難いものがある。

【各選手の成績(2017年)】

.野手大谷:231打席 202打数 67安打 8本塁打 .332

.投手大谷:5試合 3勝2敗 1完封 25.1回 ERA3.20

.増井:52試合 6勝1敗27S7H ERA2.39

.マーティン:40試合 2敗1S29H ERA1.19

 

【各選手の成績(2016年)】

.野手大谷:382打席 323打数 104安打 22本塁打 .322

.投手大谷:21試合 10勝4敗 1完封 140回 ERA1.86

.増井:30試合 10勝3敗10S1H 1完封 ERA2.44

.マーティン:52試合 2勝21S19H ERA1.07

 

【この2年でどのような変化があったか】

.まず2017年度の野手大谷に関して言えば、2016年だと比べて100打席以上を怪我の影響で減らし打率は高かったものの年間通しての活躍ができなかった。参考までにリードオフマン西川遥輝選手は2017年、623打席で541打数160安打を記録しているので野手専任の選手としては単純に400打席ほど打席が少なかった計算になる。つまりチームへの貢献度に関してだけ言えば2017年度は然程高くないと言える。(WARへの言及はまた後ほど)

.投手大谷も25回しか投げておらず、ホーム最終戦で完封を見せたもののそれを除けばチームへの貢献は無に等しい。実際、2017年度のファイターズは先発投手のQS率がダントツで低く完投能力のある先発投手がいないことが露呈した。つまり、投手大谷の退団は2017年→2018年への影響としては極々些細であるといえる。

 

.増井投手に関して言えば優勝した2016年ですら不振により抑え投手の座をマーティンに奪われる形で先発投手としての調整をこなし、1ヶ月後にまさかのエースとして復活。1完封を含む2完投もこなし逆転優勝の原動力となった選手だ。2017年も彼が先発投手でいてくれれば2桁勝利の目算も立っていただろうに、リリーフへの拘りからエースの座を拒否する珍しい事態に。ただ抑え投手としての能力は前年と相違なく、リーグワーストのセーブ成功率8割を記録するなどチームのニーズと本人の希望がすれ違った中での退団となった。

タラレバの話ではあるが2016年に先発投手としても抑え投手としても結果が出せなかった現巨人吉川光夫投手の処遇を見ても、2016年に先発投手として増井投手が復活できていなければ増井投手もトレードの駒になっていた可能性は高かったのではないだろうか。増井投手の退団による影響については後ほど追記。

 

.マーティン投手は1年目のシーズン後半に怪我離脱、2年目の後半は若手育成に舵を切ったが故の登板数の少なさであるがERAを見ても実際の試合でも安定感は抜群であった。正直2017年が開幕した当初に何故クローザーとして彼が立っていなかったのか今でも不明である。増井投手の方の契約に起用法縛りがあったのかな。今回の流出による中継ぎ陣の計算の出来なさについては、このマーティン投手のクローザー案が崩れたことが最大の理由である。

 

【現状の中継ぎ投手】

優勝した年とはうってかわって谷元投手を始め上記の主力投手が流出したファイターズ。しかし彼らの穴を埋めようとアピールを続ける者も多い。例えば抑えの座を期待されているだろうトンキン投手や紅白戦からオープン戦4戦目までに好投を続けるルーキー西村投手は終盤の起用が考えられるし、中継ぎ日本人右腕として(チーム内で)高年齢に達した鍵谷投手も重要な局面での登板を任されそう。彼らをはじめとした選手がどのような数字を残せば中継ぎ投手がまた強固になるのだろうか。

【パターン例から見て取る中継ぎ陣の充実:2015年 福岡ソフトバンクホークス(90勝49敗 優勝)】

2017年度のものを参考にしようとすると、クローザー(例えばトンキン)が日本記録級の成績を残すことが求められる。これは参考にならないので、2015年にこれまたぶっちぎりで優勝した時の中継ぎ陣の数字を参考にしたい。

.サファテ:65登板 5勝1敗41S9H ERA1.11

.五十嵐:54登板 3勝1敗2S31H ERA1.38

.森:55登板 5勝2敗16H ERA2.69

.二保:44登板 6勝1敗5H ERA3.25

 

これが90勝チームが誇る中継ぎ陣である。2017年とはまた陣容が変わるが本気で優勝を狙う場合、強力中継ぎ陣としてチームを支えていくにはこの数字を参考に選手を見立てる必要があるのではないか。

 

【ここ10年くらいのファイターズの勝ち方】

ヒルマン監督が浸透させたとされるスモールベースボールの流れを受け、かつてはマイケル,武田久,岡島,建山といった選手に始まり、増井,宮西投手のようなタイトルホルダーを擁してきたファイターズ。故に50試合登板に到達する主力投手が4名を超えることも珍しくなく、上にあげた(2位,79勝62敗,ゲーム差12.0)2015年は谷元投手の61試合を皮切りに増井,石井裕也,宮西,白村の5名が50試合以上の登板を重ねた。ちなみにこの年は増井投手が39S,ERA1.50でまるで優勝チームのクローザーのような立派な数字を残した。2位だけど。90勝を挙げたチームに50試合登板選手が3名しかいないチームと比べて、よりこまめな継投をするチームであるのではないだろうか。以下のデータも参考にしたい。

2014年(3位,73勝68敗,ゲーム差6.5)は50試合以上に登板した投手は4名。48試合に登板したカーターという選手もいた。

では、2017年はどうか。50試合以上登板したのは3名で、新加入の若手左腕公文投手が41試合に登板。40試合に登板したマーティンは退団するものの石川直也投手も先発込みで37試合に登板した。つまり現状、50試合以上に登板することが見込まれる2017年にも在籍していた投手は鍵谷,宮西,公文,石川直也投手の4名である。ここに勝ちパターンに組み込まれそうな西村,トンキン投手が加わるし、19試合の登板ながら今年の春のキャンプで既に153km/hを記録した田中豊樹投手も加わってくる。なんだ、思ったより未来は明るいじゃないか。

 

私見

ここまでのデータを乱暴にまとめると、50試合以上に登板する選手が多ければ多いほど強いチームになることはなんとなく理解できたと思う。5〜6名が50試合に登板することになる状況はそもそも敗戦処理投手を生みにくいし、僅差での1勝をものにできるチームなら当然中継ぎエースの登板数は増えるだろう。よって、開幕前のこの時期に中継ぎの目処が立たないなどと泣き言を言ったり某アイドルの最下位予想を見てナーバスになる必要はないのである。中継ぎ陣はいけるんじゃないかなあ。

 

【野手大谷の穴を埋めるのは誰だ】

昨年のあまりの打てなさを鑑みても、どう考えたって打者大谷の穴は大きいのである。盗塁王西川選手や4割打者近藤選手が期待通りに首位打者を獲得してもその後ろの打者が得点圏で打点を稼がないとまず話にならない。昨年はフリースインガー打線を構築したがために堀投手の初先発でプロ野球タイ記録の19残塁完封負けという失態を晒した。覚醒覚醒言われていた大田選手や、どうにかしなければならない中田選手,何だかんだ率は低いレアード選手が得点圏打率を上げることはチームの勝利に必須の条件となる。

去年の主力以外のメンバーはどうか。

新外国人のアルシアは来日が遅れた。ビザが取れなかったというが、本人の腹回りを見たファン達は「そら打てんわな」と口をそろえる。ツイッターでの話なので嘴を揃えたわけだ。

ここまでオープン戦で2本塁打を放っている森山選手は昨年はファームで本塁打王のタイトルを獲得した。長打率もトップクラスの数字を叩き出し、野球評論家の小関さんがブレイク寸前のラインとする数字も残した。その一方で打率はファームで.234。首位打者が.295(ファイターズの高濱)であることを考えても良くはなく、いきなり野手大谷の穴を一人で埋めるのは現実的ではない。

私見

2016年の野手大谷の穴を考えれば2018年にすぐ埋まるものではないというのは予想内の範囲であった。ただ2016年に優勝した年でさえ中田選手やレアード選手の打率,得点圏打率は低かったし、彼らを中心としたクリーンナップの打撃成績の向上がチーム浮上のカギを握りそう。少なくとも.216 16 67 の成績では本当に居場所が無くなるのでもう一花咲かせて欲しいところである。

【まとめ】

開幕前の前評判を語る際には主力選手流出の影響は考えるべきかもしれないが、期待される若手選手やまだ伸び代のある主力選手が多いのもこのチームの特色だと思う。彼らが奮闘を見せることで前評判を覆すチーム成績を見られる秋が来るのではないだろうか。我々ファンは大人しくオープン戦や教育リーグの試合を観戦するのがいい。開幕前に主力選手の怪我やトレード以外のことを理由にネガティブになってはいけないし、開幕後の懸命な応援をしに行くための準備をするべきだ。新応援歌はもう公表されていますよ。

(4039文字)

2018年シーズンのファイターズは何が原因でここまで前評判が低いのかについての持論

【はじめに】

私が応援している北海道日本ハムファイターズは2017年シーズンにてリーグ5位に沈み、前年の日本一の栄光の残像すら見受けられない成績となった。また夏場以降育成に方針を切り替えて若手を重用、中継ぎの便利屋谷元投手の放出に加え勝ちパターンとされていたマーティン、増井両投手や2016年パリーグMVPの大谷選手の流出が決まった。したがって当然ことではあるが各評論家先生達は口を揃えて2018年のファイターズの5〜6位予想を特に語るでもなく安パイのものとして挙げている。

 

【ファイターズの性質】

ファイターズというチームは近年、活躍を続けた選手の年俸があまりに高額になればその選手を放出してきた。糸井嘉男,陽岱鋼両選手の例が記憶に新しいだろう。特に陽選手へ球団のお偉いさんが発言したとされる「卒業」という言葉のあまりにもあんまりなニュアンスにSNSやインターネット掲示板は騒然となりファイターズの主力選手がFA権を獲得した際などには好んでこの表現が使われる。

こういった背景から選手の入れ替わり(厳密に言うと"替わり"の部分)が激しい球団とされるが、なんだかんだドラフト会議で良い選手を獲得してここ10年はAクラス常連球団としての名を馳せている。

また2016年の優勝時にもクローザー失格の烙印を押された増井,開幕当初は中継ぎでの起用だった鎌ヶ谷の悲しき奪三振マシーンこと高梨両投手のシーズン中の先発転向が連勝記録に拍車を掛けたことも相まって予想外過ぎる戦力が飛び出してくることに定評のある球団でもある。

 

【評論家先生方の肩を持とう】

そもそも、ほぼ当たる事のない順位予想なる企画に無理矢理参加させられる先生方の気持ちにもなってみよう。

予想外過ぎるかは別にして予想外の戦力,開幕前に想定していなかった戦力がシーズン中に台頭する事など、どの球団にも等しくありえることだ。一般にこの事を「ブレイク」という。この事や怪我による主力の離脱が原因でゲームサイトの「最強キャラランキング」くらいには信用ならないので順位予想など意味が無いに等しくなるのだ。

加えて、彼らは開幕寸前時点での戦力ランキングを発表してるだけに過ぎない。調整の遅いタイプの新外国人選手やルーキーといった不確定要素を取り除いた評価だ。となると当然ホークスの首位予想は理にかなっているし、逆に奇をてらったようなBクラス予想は「予想」の本道を外しているかのように見える。

 

【2018年のファイターズの戦力についての見解】

私も10年以上野球の虜になってきた身であるので、現状の戦力についてなるべく客観的に私見を述べたい。客観的に。

 

【投手陣】

.先発投手…そもそも北海道に移転してから安定した先発投手がやたらと少ない。ダル,武田勝,ケッペルの3人がいた時代はよかったなあ。2016年だって規定に乗ったのは有原くんだけ。あと3イニングで大谷くんも規定に乗るところではあったが、いずれにせよ日本一のチームとしては歴代指折りの先発ローテの組めなさであったと思う。

様々な情報ソースを総合すると、現状先発ローテーションは上沢,加藤,高梨投手といった、去年の後半120球投げさせられてた強化指定組(?)に加え新外国人のマルティネス,侍ジャパンでの勝ち星の方がプロ初勝利より早かった希望の星こと堀くんあたりが開幕ローテーションを守るとされている。当然キャンプ中に故障が発覚した有原投手や昨日教育リーグで先発し好投した吉田投手(吉、の字が変換できない)もシーズン中の先発はあるだろうが開幕当初はどうなるかが未知数。某解説者に決め球がないとこき下ろされたコントロールが武器の玉井投手も忘れてはならないが、総じて言えるのは「現時点でシーズン終わった後にxx勝できるという計算が立つ先発投手がびっくりするほど少ない」ということ。下位予想の理由はほぼこの話題に尽きるので、彼らローテーション投手が長いイニングを投げ2桁勝利投手が何人も出てくることがチームの順位に直接関わってくると考えられる。

 

.中継ぎ,抑え投手…大量の主力の流出があった中、来日組ではかなりの大物とされているトンキン投手の獲得に成功。またドラフト2位の西村投手がキャンプ中から好投を続けるなど明るい話題もある。一方でその他の中継ぎ候補とされている投手たちはキャンプ〜オープン戦2試合について飛び抜けた成績を残している右投手はおらず、昨年まで谷元投手が務めていた立ち位置の選手が確定していないことやブレイクの兆しを見せた石川直也投手のインフル離脱などオープン戦序盤の段階でかつての最強中継ぎ陣を思わせる信頼と実績は無い。個人的には田中豊樹投手や公文投手が去年以上の活躍を見せてくれると勝手に思っている。ただ総じて始まってみないと分からないあたりに不安定さを感じる。

 

【野手陣】

.捕手…昨年後半に活躍を見せ始めた清水選手や昨年は怪我に苦しむも若手有力選手である石川亮選手以外にも、帰ってきた鶴岡選手や昨シーズンに移籍してきた黒羽選手の存在で一軍に帯同する捕手の数はここ数年で一番。飛び抜けた選手はいないものの、何かと私好みな選手が揃い踏みである。かつて送球難と噂されていたヘルニア手術明けの近藤選手には是非打力を生かして他のポジションを守っていただきたい。サードの守備もうまかったやん。

 

.内野手…「.216 16 67 」の数字は事あるごとに見ることになるだろう中田選手も、守備に関しては超一流であると再認識させられた。ベアハンドワンバウンド送球マンとか、無理な体勢からギリギリな送球を連発するその他内野手陣に鍛えられたんじゃないかな。ここまでの活躍を見ても監督はわざわざ彼を外すとは思えないし、4番 一塁のポジションは決まったと思う。

三塁手の寿司🍣の人も開幕スタメンだろう。打率が低すぎるのを気にしたのか、今年はやたらと逆方向への打球が多い気がする。3年いるのに外の変化球クルクルのままだと淘汰されちゃうもんね。

よくわからないのが二遊間で、金子誠コーチの発言をそのまま受け取るのなら遊撃手として開幕を迎えるのは中島卓也選手だろう。昨年ルーキーながら100試合以上に出場した石井選手は二遊間を守れるし、昨年後半にホームランを量産した横尾選手も二塁のポジションは守れるのだ。ファイターズはここ10年ほど「低くて厚い壁」問題の払拭に躍起になっていた。田中賢-金子誠の二遊間にぶつけてきた刺客が次々と別のポジションにコンバートされたことによる人材難が一気に解決し層が厚くなったと言えそう。多分。

上記の選手に加えて、センバツ優勝投手の平沼,メジャースカウトも太鼓判を押す太田両選手にも注目だし、あまり目立たないが主に三塁手として昨年のイースタンリーグに出場し首位打者を獲得した高濱選手も見逃せない。最近やけに目立つのはかつてドラフト1位だった渡邊選手。外野手もこなすらしいが内野手としての素質も素晴らしいのだろう。ここにベテランの田中賢介選手もいるのだから層自体は厚くなっていると考えていいのではないだろうか。

 

.外野手…チームの顔になった西川選手以外にも、侍ジャパンでは特訓中の流し打ちをこれでもかと見せつけた松本選手や昨年規定打席に到達した大田選手がその座を完全なものにするべくアピール合戦が続くだろう。また、ルーキー時に活躍を見せるも怪我に苦しむトッププロスペクトの淺間選手も期待したい。

ゴジラ二世」,ルーキーで昨年のイースタンリーグ本塁打王を獲得した森山選手,田中賢介選手との自主トレで10kgの増量に成功した岡大海選手がキャンプからアピールを続けていて、層の厚さとしては本当にここ数年でもトップなのではと期待する程だ。

昨年はDHでの出場も多かった近藤選手も年間通しての大活躍が見込まれるし、新外国人としては異例の高年俸で契約したアルシア選手への期待値はとても高い。

 

【現状に対するコメント】

不安定な要素も多いが、オープン戦2戦を戦い終えた現状では期待に胸が膨らむポジティブな情報も多い。シーズン終了後の順位というよりは「あの有望選手がついに本格ブレイク!」というスポーツ紙や野球週刊誌の記事に注目していきたい。

 

【以上を踏まえて】

ここまでの内容で伝えたかったのは、評論家先生方の順位予想に決して悲観することはないということ。不安定要素というのは前向きに捉えれば大体「若手でポジれる」という可能性の塊であり、近年のファイターズらしくもあるのだ。監督が勝ちに行く宣言をしている以上、多分なんだかんだAクラスにはなると思ってます。

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ブログ開設につき

はじめまして。lrunと申します。

私はファイターズが北海道に移転してからファンになった、典型的な道民ファイターズファン化計画にまんまと嵌った元少年です。

これまでも様々なブログサービスでNPBについての記事や野球ゲームの記事を投稿し、その都度ケータイやスマホのタイピング速度を上げることに成功。ついでに文章を書き構成する能力を養わんとしていましたが、ついつい短文投稿SNSの魅力にとりつかれブログで2000文字を書き残す少しヤバイ感じのファンであったことを忘れていました。

そのSNSにおいても野球専門アカウントを開設しなかったので、野球に興味のないフォロワーさんのTL汚しをしてしまうことを恐れ当ブログを開設しました。最近のSNSはネットの知り合いであっても人間関係を気にしなきゃならないとは。たまげたなあ。

よって当ブログでは兎にも角にも野球のことを書き連ねます。なるべく他ファンの方々が不愉快に思われないよう文章には気をつけるつもりではありますが至らぬ点がありましたらコメント等で一報を頂けたらなと存じます。