2017年オフから注目が集まる横尾選手。オープン戦でポジる前に書いておきたいこと

【はじめに】

ファイターズの横尾選手といえば大卒2年目の昨年後半、若手お試し期間中に7本塁打を集中して放った期待の大砲候補である。

彼のスイングは見る者を魅了し、ホームランを予感させる様はかつての日本代表4番打者にも感じたワクワク感だ。また「おにぎりくん」などという愛称も付けられ、スター候補の素質もある未来に明るい若手選手であることは疑いようもない。

 

【ベテラン評論家小関さんの予言】

ドラフト会議関連の記事、または当日の中継などで目にすることが多い小関さん。以前執筆された記事で「ブレイクの予兆は前々年の長打率4割」という基準があると書かれていた。他にも基準はあるらしいが、これに当てはまると横尾選手は今年ブレイクするということになる。

2017年シーズンオフから横尾選手のメディア特集は多いし、当然ブレイクが期待される中で根拠のある予言は心強い。

余談だがこの法則に則ると森山選手は2019年にブレイクするらしい。個人的には2018年シーズンでもそこそこ打ちそうな予感がするが、確かに激しい外野手争いなどにより出場機会が限られるかもしれないしこの予測は妥当かもしれない。

 

【横尾選手に求められているものとは】

前述のスイングに加え本塁打を放ったときにおにぎりを握るパフォーマンスもあり本塁打への期待が高い選手ではあるが、レアードのような本塁打特化をチームからは求められているのだろうか。

当然そんなことビタイチ思っていないからこのような書き方をしたのであるが、今のファイターズ打線に足りないのは圧倒的にタイムリーヒットだろう。

かつては陽岱鋼,田中賢介選手がリーグを代表するレベルで得点圏打率が高かった。しかし昨年のプロ野球タイ記録の19残塁完封負けに代表されるタイムリー欠乏症は深刻。現にオープン戦もお試し打線とはいえタイムリーヒットの数は少ない。なんやあの花火大会。

すると、大田泰示,中田翔,レアードの3選手がフリースインガーである以上タイムリーをコンスタントに放てる選手が欲しくなるのは必然。例えば得点圏打率3割超え+本塁打25本をクリアできる目算が立てば多少二塁守備が悪くともスタメン起用は多いのではないか。

 

【そもそも一人だけに望みを託すのはよくない】

当然のことながら、先程挙げたフリースインガー3選手が成績を伸ばしタイムリーを打てるようになることの方がチームにとって有益である。1〜3番を任されるであろう選手たちはリーグ屈指の打者なので彼らをホームに迎え入れるタイムリーを増やして欲しい。その打線の中に横尾選手が加わっていけばライオンズもビックリの打線が完成するだろう。この輪の中にアルシアが入るか?それは知らん。

 

【2018年の横尾選手はどうなる?】

OP戦は去年も好調だったし早合点はよくないが、恐らく開幕二塁スタメンの確率は高いだろう。開幕から打順中位で仕事を続ければ大ブレイクも遠くないはず。期待は膨らむ。

 

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