【戦力確定版】ハムのローテはどうなる 2

【はじめに】

この記事は2つ前の記事「ハムのローテはどうなる」の続きです。先の記事は11/30に投稿され、その後も新助っ人らの話が続きました。「大王」こと王選手も新たに加わりましたが今回の記事では先発ローテーションについての考えを述べたいと思っています。

 

【2018年の戦前評価】

2018年3月中旬に公開した記事では「ローテの核は加藤」などと書いていました。メディアの報道もそうだったし事実OP戦含めて彼が優秀だったのは間違いないです。

春頃、解説者の岩本勉さんがラジオで「(加藤は)賃金が発生する試合であると自覚して怖くなった」という趣旨の発言をしています。この発言を真として受け取るかは別にして、加藤の評価は開幕前後で大きく変わってしまいました。データだけを単純に見れば2018年の加藤はフォーク以外の全ての球種が満遍なく被打率.300程度になっていて、また対左の成績が対右と比べ優秀でした。個人的には「単純に平均球速が足りていない」という結論に至ったのですが、つまりこういった下馬評と大きく異なる成績を残すこともあり得るということです。

戦前のローテーション予想は悪かったですね。大谷,2016年の優勝の立役者増井が退団したため加藤上沢マルティネスに期待がかかりました。復活を期した高梨,怪我で離脱した有原もいましたが、村田をローテに加えた上でなんとか変則的な日程を上手く遣り繰りし、春先のローテーションを回し、有原復帰と共に前半戦は投手優位のチームとなったわけです。

【2019年ローテはどうなる?】

NPBにもスターターが採用できるようにか、枠が一枠増えましたね。事あるごとに金子弌大投手がオープナーについて語っていますが、個人的には彼には素直に先発してもらいたい。彼は普通に投げれば普通に結果が出ると思ってます。

現状、エースと目されているのは上沢,マルティネスの2枚。金子弌が加わり,上原,有原,杉浦といったスケール感のある投手が並びます。

上原は昨年10試合に登板し4-0 先発ERAも優秀な数字を残しました。個人的には3月くらいに書いた記事でも推していましたが、今年はさらに飛躍すると思ってます。

有原は不調や怪我もありましたが、二桁は勝ってた投手で昨年も月間MVPを獲得しています。ファンの間では信頼度はイマイチらしいですけど個人的には今年勝ち星を大きく伸ばせると信じています。

杉浦は「20試合先発する」と目標を口にしていますが無理をしないでほしいなあ。先発5枚目までが順調に好投すれば、個人的にアメリカとは違うオープナー,フォロワーをやって欲しいんですよ。特にファイターズでです。

とりあえずこの話題を締める為に、ローテーションは

上沢-上原-有原 /マルティネス-金子-6番手枠

 

とさせてください。

 

【6番手枠,ファイターズにやってほしい特殊な「オープナー」とは】

"オープナー"は皆さんご存知の通り、MLBのある球団が始めた戦略のひとつです。その戦略を適用する日は、初回〜多くて2回までを勝ちパターンクラスの中継ぎ投手が投げ後続の投手がバトンを受け9回までリリーフで繋いでいく。当然良い打者は1〜5番付近に集中するので初回に確実に登場する彼らを優秀な投手で確実に抑えにかかる作戦です。

私が考える「ファイターズ独自のオープナー」というのは、

 

先発投手として6〜7回を投げきれない投手2枚を使ったリレー

 

のことを言います。

6番手枠に彼らを起用することでリリーフ専任投手への負担が減ると考えているのです。

 

※ちなみに

当然6番手枠に杉浦,堀,ロドリゲス,バーベイト投手が収まり好投するに越したことはないです。ただ個人的にそうは上手くいかないと思っているので、以下は昨シーズンの夏頃からTwitterで提案していた内容となります。

 

【先発投手リレーについて】

MLBで流行しているオープナー戦略は、初回の失点率を抑える為に採用されたものだと聞きます。事実この戦略を採用してからチーム防御率が格段に改善したとのことでNPBにも影響を与えるでしょう。

私が主張する先発投手リレーというのは、例えば村田-加藤,杉浦-村田,堀-杉浦…といったように、「先発適性はあるが5回前後または3巡目あたりで打ち込まれるケースが目立つか、そもそも6回を安定して投げきれなかったり5回で100球近くに到達する投手をリレーさせることで勝ちパターンへの負担を減らすこと」を目的としていました。

加藤や村田は先発としての実績を昨年積んだものの両名ともに中継ぎで好投していますし、杉浦は怪我明けということもあり5回で降板するケースが目立ちます。当然その後を受ける投手らでビジター負け試合で3回,普通は4回以上を投げることになるのですがそれでは公文,井口投手のように負担が偏りがちなんですね。だってピンチでもない6回に宮西とか出さないでしょ。すると皺寄せは確実に偏るんです。

 

【具体的な運用方法】

1.先発(例えば村田)が3〜4回を投げる

2.フォロワーとして加藤が4回を投げる(左打者に強い為、左打者のタイミングでスイッチするのも有効)

3.勝ち継投,負け継投,僅差継投に入る

 

(4.中3日で村田がリリーフ登板)

 

5.中6日で加藤が先発、3〜4回投げる

6.中2(6)日で村田が4回投げる

7.試合を締める

 

(8.中3日で加藤がリリーフ登板)

 

以下ループ

 

 

…という特殊な枠に、加藤村田以外にも「5回前後で打たれ始めるけどそれまで結構好投する」投手を並べれば良いのではないかということ。この案を考えついた時点で先発ローテーションにはどうしても埋められない穴が二枠あり、この穴を埋めるのはこの先発リレー要員加藤村田杉浦高梨ロドリゲスで二枠を埋めることを想定していました。まさかまさかの金子投手加入で、声高に主張しなくなりましたけど。

 

【実際オープナーとして採用されそうな加藤という男】

ファイターズにはオープナーにできるほどの左腕中継ぎがいないんですよ。宮西公文コンビは中継ぎで使いたいし、酷使もしたくない。

ただパリーグには秋山柳田という左の怪物がいるのです。彼らを抑えるには対左打者で優秀な投手をオープナーとして起用したいのが監督が考えていることだと思ってます。予想ですけどね。

そうなると加藤がMLB方式で1〜2回投げてフォロワーに繋ぐ試合が月に何試合か見れるんじゃないですか。当然加藤だけでなくリリーフで優秀な成績を残している堀なんてこともあり得ますけどね。

 

【最後に】

監督がいくらMLB式のオープナーについて触れようと、先発リレー式の継投の方が楽だと今でも思ってます。週6試合の次の週に5試合しかないなど、日程によってはオープナー-フォロワー起用を終えた次の日に抹消しちゃって中継ぎの頭数を増やしたりずっと投げてた中継ぎに休みを与えることだってできるでしょう。今年のファイターズは投手陣が充実していると思ってます。またキャンプインしたらなんか書きます。

 

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