【戦力確定版】ハムのローテはどうなる 2

【はじめに】

この記事は2つ前の記事「ハムのローテはどうなる」の続きです。先の記事は11/30に投稿され、その後も新助っ人らの話が続きました。「大王」こと王選手も新たに加わりましたが今回の記事では先発ローテーションについての考えを述べたいと思っています。

 

【2018年の戦前評価】

2018年3月中旬に公開した記事では「ローテの核は加藤」などと書いていました。メディアの報道もそうだったし事実OP戦含めて彼が優秀だったのは間違いないです。

春頃、解説者の岩本勉さんがラジオで「(加藤は)賃金が発生する試合であると自覚して怖くなった」という趣旨の発言をしています。この発言を真として受け取るかは別にして、加藤の評価は開幕前後で大きく変わってしまいました。データだけを単純に見れば2018年の加藤はフォーク以外の全ての球種が満遍なく被打率.300程度になっていて、また対左の成績が対右と比べ優秀でした。個人的には「単純に平均球速が足りていない」という結論に至ったのですが、つまりこういった下馬評と大きく異なる成績を残すこともあり得るということです。

戦前のローテーション予想は悪かったですね。大谷,2016年の優勝の立役者増井が退団したため加藤上沢マルティネスに期待がかかりました。復活を期した高梨,怪我で離脱した有原もいましたが、村田をローテに加えた上でなんとか変則的な日程を上手く遣り繰りし、春先のローテーションを回し、有原復帰と共に前半戦は投手優位のチームとなったわけです。

【2019年ローテはどうなる?】

NPBにもスターターが採用できるようにか、枠が一枠増えましたね。事あるごとに金子弌大投手がオープナーについて語っていますが、個人的には彼には素直に先発してもらいたい。彼は普通に投げれば普通に結果が出ると思ってます。

現状、エースと目されているのは上沢,マルティネスの2枚。金子弌が加わり,上原,有原,杉浦といったスケール感のある投手が並びます。

上原は昨年10試合に登板し4-0 先発ERAも優秀な数字を残しました。個人的には3月くらいに書いた記事でも推していましたが、今年はさらに飛躍すると思ってます。

有原は不調や怪我もありましたが、二桁は勝ってた投手で昨年も月間MVPを獲得しています。ファンの間では信頼度はイマイチらしいですけど個人的には今年勝ち星を大きく伸ばせると信じています。

杉浦は「20試合先発する」と目標を口にしていますが無理をしないでほしいなあ。先発5枚目までが順調に好投すれば、個人的にアメリカとは違うオープナー,フォロワーをやって欲しいんですよ。特にファイターズでです。

とりあえずこの話題を締める為に、ローテーションは

上沢-上原-有原 /マルティネス-金子-6番手枠

 

とさせてください。

 

【6番手枠,ファイターズにやってほしい特殊な「オープナー」とは】

"オープナー"は皆さんご存知の通り、MLBのある球団が始めた戦略のひとつです。その戦略を適用する日は、初回〜多くて2回までを勝ちパターンクラスの中継ぎ投手が投げ後続の投手がバトンを受け9回までリリーフで繋いでいく。当然良い打者は1〜5番付近に集中するので初回に確実に登場する彼らを優秀な投手で確実に抑えにかかる作戦です。

私が考える「ファイターズ独自のオープナー」というのは、

 

先発投手として6〜7回を投げきれない投手2枚を使ったリレー

 

のことを言います。

6番手枠に彼らを起用することでリリーフ専任投手への負担が減ると考えているのです。

 

※ちなみに

当然6番手枠に杉浦,堀,ロドリゲス,バーベイト投手が収まり好投するに越したことはないです。ただ個人的にそうは上手くいかないと思っているので、以下は昨シーズンの夏頃からTwitterで提案していた内容となります。

 

【先発投手リレーについて】

MLBで流行しているオープナー戦略は、初回の失点率を抑える為に採用されたものだと聞きます。事実この戦略を採用してからチーム防御率が格段に改善したとのことでNPBにも影響を与えるでしょう。

私が主張する先発投手リレーというのは、例えば村田-加藤,杉浦-村田,堀-杉浦…といったように、「先発適性はあるが5回前後または3巡目あたりで打ち込まれるケースが目立つか、そもそも6回を安定して投げきれなかったり5回で100球近くに到達する投手をリレーさせることで勝ちパターンへの負担を減らすこと」を目的としていました。

加藤や村田は先発としての実績を昨年積んだものの両名ともに中継ぎで好投していますし、杉浦は怪我明けということもあり5回で降板するケースが目立ちます。当然その後を受ける投手らでビジター負け試合で3回,普通は4回以上を投げることになるのですがそれでは公文,井口投手のように負担が偏りがちなんですね。だってピンチでもない6回に宮西とか出さないでしょ。すると皺寄せは確実に偏るんです。

 

【具体的な運用方法】

1.先発(例えば村田)が3〜4回を投げる

2.フォロワーとして加藤が4回を投げる(左打者に強い為、左打者のタイミングでスイッチするのも有効)

3.勝ち継投,負け継投,僅差継投に入る

 

(4.中3日で村田がリリーフ登板)

 

5.中6日で加藤が先発、3〜4回投げる

6.中2(6)日で村田が4回投げる

7.試合を締める

 

(8.中3日で加藤がリリーフ登板)

 

以下ループ

 

 

…という特殊な枠に、加藤村田以外にも「5回前後で打たれ始めるけどそれまで結構好投する」投手を並べれば良いのではないかということ。この案を考えついた時点で先発ローテーションにはどうしても埋められない穴が二枠あり、この穴を埋めるのはこの先発リレー要員加藤村田杉浦高梨ロドリゲスで二枠を埋めることを想定していました。まさかまさかの金子投手加入で、声高に主張しなくなりましたけど。

 

【実際オープナーとして採用されそうな加藤という男】

ファイターズにはオープナーにできるほどの左腕中継ぎがいないんですよ。宮西公文コンビは中継ぎで使いたいし、酷使もしたくない。

ただパリーグには秋山柳田という左の怪物がいるのです。彼らを抑えるには対左打者で優秀な投手をオープナーとして起用したいのが監督が考えていることだと思ってます。予想ですけどね。

そうなると加藤がMLB方式で1〜2回投げてフォロワーに繋ぐ試合が月に何試合か見れるんじゃないですか。当然加藤だけでなくリリーフで優秀な成績を残している堀なんてこともあり得ますけどね。

 

【最後に】

監督がいくらMLB式のオープナーについて触れようと、先発リレー式の継投の方が楽だと今でも思ってます。週6試合の次の週に5試合しかないなど、日程によってはオープナー-フォロワー起用を終えた次の日に抹消しちゃって中継ぎの頭数を増やしたりずっと投げてた中継ぎに休みを与えることだってできるでしょう。今年のファイターズは投手陣が充実していると思ってます。またキャンプインしたらなんか書きます。

 

(2878文字)

2018年に足りなかったもの,オフに無くなったものとその補強について

※メモです。上がり目は↑で、下がり目,足りなかった個人成績については↓を使っています。行間は項目ごとに自分が見やすいように設定。<すらっしゅbr >とか、そういうのスマホの手動入力では使いません。

 

【先発投手】

.↓先発ローテをフルシーズン守った投手が2名。

.↑移籍してきた金子以外にも上原(4-0)有原(月間MVP)といったポテンシャルの高さを持つ選手に加え,AS後ERA2.76QS率40%のロドリゲスやCSに先発した杉浦ら先発候補は数多く揃った。

 

【打線】

.↓後半に得点を稼いだのは1〜4番の打力頼みだった。レアードの退団。

.↑↓新助っ人の王,ルーキーとしては特筆すべき数字を残した清宮,正二塁手候補の渡邉のプチブレイク,2014年,2016年2位の清水石井といった若手の競争を以って戦力の底上げを図りつつ勝利を目指す。

 

【守備】

.↑退団したレアードの守っていた三塁には近藤,大田ら主力打者が三塁守備に挑戦。外野DH枠は競争が激しく、三塁コンバートが成功すると野手陣にとっては大きなプラスになる。三塁UZR+3.6の横尾や谷内も控えていて、レアードの守備の穴は致命的なものではないといえる。

 

【中継ぎ】

.↓後半に主力中継ぎ投手の石川直,井口が相次いで離脱。年間通して見た場合、リリーフの充実に欠けたため公文など一部投手への負担が増加した。

.↑トレードで50試合を見込める秋吉,ドラフトで20試合程度を見込める生田目,福田を獲得。助っ人のハンコック,ロドリゲスと先発orリリーフ枠を争うバーベイトの獲得により中継ぎ陣はより一層戦力に厚みが出た。

 


【現状足りてるカテゴリ】

.投手陣。とくに中継ぎ。

 


【現状足りてないカテゴリ】

.捕手,内野手全般。未知数な新助っ人と若手の「成長」によりチーム成績が左右される。

 

【最後に】

マルティネス残留で先発陣が計算しやすくなった。今季限りで退団する可能性もあるが、今季中に飛躍してほしい若手,またERAは良くとも平均投球回が少ないロドリゲス,新助っ人のバーベイトのスターターとしての能力向上によっては長期的に最高クラスの先発陣の形成が望める。

レアードはTwitterでシーズン中から指摘していた通り退団。30HR程度を見込めるUZRが+の三塁手といえば聞こえはいいが打率,得点圏打率はリーグワーストクラスで月別の波が激しく5番あたりでは活躍が望めない(月間HR数が2本の月もあった)ので年俸3億円は高すぎたのだ。2018年の二軍選手にも飛び抜けた選手が見えてこなく、結局清宮淺間以外の二軍で打てる若手がいなかったこともあり、今季の最終順位はいかにせよ来季に向けて助っ人打者が必要なポジションを見極める意味もあるシーズンになりそうだ。

ハムのローテはどうなる

【マルティネスが抜けるのかどうかで話が変わる】

 

.現状は、

上沢-マルティネス-新助っ人-上原-有原-西村

 

で回すものとばかり思っていた。しかしここにきてマルティネスの去就が不透明に。これは突然思考すべき案件だ。

 

【当然マルの穴は新助っ人×2(予定)で埋めなければならない】

QS17回の、160回食った投手の代役はやはりメジャーなどから獲得したい。それは先発3番手にも求めるラインだし、また来期のマルにも求めるところだ。マルが不透明なので

 

上沢-新助っ人①-新助っ人②-上原-有原-西村

 

と考える。①②のどちらかにマルが入るのが最も計算しやすいのだが…

正直なところ加藤高梨が先発としてはもう戦力に見立てられない事が原因で、助っ人くらいは最低限計算出来ていないと話にならないのだ。昨オフよりはマシかもしれないが、やはりハムはローテを立ててほしいなあ。

 

【座して待つ】

日本人エースその②なんてそんなことも言っていられないので助っ人P関連はウィンターミーティングまで待つことにした。ちなみにマルとの契約が報道されたのは2018/1/6のこと。まだちょっとかかるかもね。

2018年ドラフトについて

※注意

このエントリーの最大の目的は「ドラフト直後にハムの指名はどう思っていたか」を残しておくためのものである。

 

【はじめに】

2018年ドラフトは90点程度と言える指名だったと思っている。現状の一軍,二軍の状況と3,5年後の構成も含めての考察になる。

 

【2018年一軍成績で見るべき点とは】

2018年は3位だったハム。前半戦の首位争いとは対照的に、後半戦の失速が響き2位の座も奪われた。結果的にこれが功を奏した面もあるのだが、とはいえ後半はとにかく得点ができなかった。具体的にいうと5位に終わった昨年より得点できなかった時期がある。

原因、というのも言い過ぎではあるかもしれないが主力である大田の骨折による離脱だけでなく近藤,中田,レアードが打てず助っ人のアルシアや出場機会を増やしていた清宮横尾といった選手もまた、全く打てなかったのであるから当然といえば当然か。

投手陣は先発投手が後半に崩れた。通算QS17回を記録したマルティネスも後半は3勝6敗と負けが続いたり、例のエラーに始まる上沢の勝ち運の無さが結果的に敗北を増やした。正直なところこの2人を勝たせられなかった野手陣に課題や問題があるんじゃないかと思ってはいるが、先発投手といえば月間MVPを獲得しながら不安定な投球もあり結果的にCSも怪我で出場しなかったエース候補有原や2016年新人王高梨も後半ボコボコに打たれ被本塁打は21を数えた。OP戦頃までは解説員方に絶賛されていた加藤は5回前後で脈絡もなく崩れ、結果としては今年退任することとなった吉井投手コーチが強化指定選手として昨年鍛えたはずな3人が揃って打ち込まれたのが先発陣である。

光明があったといえばロドリゲスが見事3勝を挙げたり怪我はあったものの上原の好投があるなど、総崩れというレベルにまでは達さなかったことくらいか。

中継ぎ投手といえば石川直也が離脱もありながらクローザーとして19Sを挙げるなど大きな飛躍を見せ、使い所が微妙に定まっていなかった浦野,2年契約を新たに結ぶことになった宮西が勝ちパターンを支えた。勝ちパターンの投手"を"支えたのは僅差やビハインドでも登板した公文,今年途中からは井口の台頭があったからだろうし、ルーキーとして30試合以上に登板した西村は来期先発ローテ入りも期待されている陣容。

 

野手陣はチャレンジゾーンの二塁や捕手に新戦力が芽生えた。2017年に一旦解体したチームにあって、喜べる要素である。

 

話は二軍に移る。

二軍では先発ローテを斎藤,吉田,ロドリゲスが回し、50試合以上を投げた立田やそれに肉薄する高山など新顔が出てきた。というより、投げざるを得なかったのだ。

理由としてはTJ手術をしたマグヌス効果で有名な投手や第2の野球人生を球団広報として過ごしそうな社会人出身投手がまっっったく戦力にならなかったり、大卒ルーキーでローテを回すはずだった鈴木が肘の怪我で全く投げなかったという誤算が重なったからだろう。

野手といえば、ついにプロスペクトが枯渇したという印象を受ける。今年成長株として期待された清宮はさっさと二軍を卒業し、淺間も一軍外野手としては4番手の立ち位置を得た。一方、その他の選手では平沼太田のショート候補が一軍に行き来していたが二人ともハム基準では二軍卒業の年齢だし、ハム基準で若い選手は二塁を守った難波以外だと姫野と郡くらいなものだろう。高濱も年齢的に二軍卒業が近づいてきているし、岸里は今年支配下契約が貰えたことに驚いたくらいだ。

 

つまり、一軍も二軍も野手が足りなかったのが2018年シーズン終了時点であった。

 

 

 

【新たに必要だった選手】

一軍で1年目から活躍する先発投手は数限られていて、そういった投手よりも優先すべき選手が大勢いた。特に高卒1〜2年目選手が一切いない遊撃手のポジションは大きな課題だった。

他では、大きな打球を期待できる選手そのものが数少なく2年目の今井(一塁,三塁)くらいなものだった。その今井も特段HRが多かったわけでもなく、全体的にスケール感に欠けていたので長距離砲候補は欲しかっただろう。

高卒のプロスペクトとしては捕手,三遊間,外野手、昨年2名指名した高卒投手が欲しかった。頭数はいくらあってもいい中継ぎ投手もドラフトで指名をしたかったのだ。

 

【結果との比較】

根尾選手を外したことなどから遊撃手の獲得に失敗。これは不安要素ではあるが次世代を獲得し育てるまでにまだ時間はあること,全体的に高卒ショートの選手が高騰し、予想指名順位と比べ繰り上がっていたせいで指名できなかったのだろう。

1位の吉田輝は将来のローテ候補で、2〜3年後のローテ入りが望まれる素材。5位の柿木と合わせた2名は2017年に3,5位で指名した2名の高卒投手が順調であるからこそ思い切って指名できたのだろう。

2位の野村佑は今成スカウトが熱望していた選手で、将来のクリーンナップを打てる三塁手としてどうしても欲しかったという。シーズン順位が3位に終わったが、ホークスよりも早く2位を指名できたことにより獲得できた選手と言えるだろう。

3位の生田目は質の高い中継ぎとしての獲得だろう。先発時は出力を下げゲームメイク能力を発揮する…らしいが正直そこまで圧倒的な投球をしていたわけでもないので先発よりは高い投球の質を保てるリリーフで谷元ポジションないし7〜8回を任せられる投手としての獲得だろう。

4位の万波は素材としかいえない素材。スイングスピードが速く身体能力に優れるが、4年は二軍で育成することになると考えている。

6位の田宮は守備型捕手と言われている。大嶋が抜け,實松がコーチとしての仕事に重きを置くのであれば当然その分の試合数を補う選手が必要になり、それが彼ということか。将来的には守備以外でも近藤のような打撃を目指せるタイプだと思っている。

7位の福田は中継ぎとして来年20試合,再来年からは35試合〜を投げられれば十分と言える。左の中継ぎは質も数も必要なので、大卒即戦力〜最低でも2年目から活躍してほしい選手だろう。

 

【一軍と二軍はどう埋まるか】

一軍は生田目がハマれば、当然勝ちパターンに近いポジションで投げることができるだろう。浦野がかつて大きな怪我に悩まされたことからリリーフの一角として出てきてほしい。福田も中継ぎ投手として公文の負担を減らせればいいだろう。

二軍を見ると野村が三塁,万波が外野,田宮が捕手,海老原は外野のポジションで出場することになる。一塁の今井,二塁の難波と合わせ、フレッシュな選手が1年目から二軍でどのような成績を残せるか。また彼らの加入に発奮する選手たちがどう成長するかは見所である。

つまり二軍野手は遊撃,外野1枠が若さに欠け気味だということだ。

 

【来年のドラフトとの兼ね合い】

来年は多分1位指名は高卒投手で、おそらくは大船渡高校の佐々木投手の入札がほぼ確定している。だって監督が名前挙げてんだもん。

2位以降は野村佑の後輩をはじめとする遊撃手,中継ぎなどの大社投手を指名することとなる。プロスペクトの枯渇を2017(清宮や高卒投手)と2018年で大きく改善させたといっていい。ならば2019年は欲しい選手に質を求めたり、足りない遊撃手に手が伸びる可能性が高いのだ。

 

【将来に向けて】

3年後に考えるべきは西川の後釜。これは淺間が期待されている。一塁中田は衰えているかはわからないが清宮がいるし三塁には大田近藤といった2018年オフにコンバートの可能性がある選手入るかもしれない。ショートは太田平沼が入ってくれるかもしれないのであまり気にならないが、慢性的な打力不足の改善のためショート渡邉,二塁に助っ人などといったコンバート案も考えられる。つまり今ドラフトは3年後に与える影響は、生田目福田以外にはないだろう。

 

5年後も野手はほぼ状況は変わらないはずだが、野村佑などは一軍戦力になっているだろうし投手もローテに入っていて欲しい頃合いだろう。その辺は現有戦力の成績変化が伴うところだがローテ2枚,主軸1枚,勝ちパターン1枚を擁するドラフトには最低限なってほしい。

 

 

【最後に】

ただのメモであるこのブログであるが、また見返す楽しみもできた。今回のドラフトは間違いなくいいものだったし補強ポイントをほぼ間違えなかった事から来年もいいドラフトを期待できる。

2018年のプロ野球終了。戦力総括記事

当ブログの更新よりツイッターの方が楽しいことが判明。ほぼ5ヶ月ぶりの更新である。

今回の記事は「ハムは3位に終わったけど其の実どういう流れのシーズンだったのかをなんとなくそれっぽく書いてみよう」という試みです。

 

【はじめに】

ファイターズの2018年シーズン成績は3位。勝敗はまだ確定していないが、貯金を作ってのフィニッシュになるだろう。2017年は貯金どころか借金20オーバーという最下位寸前の5位だったので好転したのは明らかである。

好転の要因としては10勝以上をマークした上沢,マルティネス両投手が平均6回以上をコンスタントに投げ、また二人はQS,HQSの回数も多かった。マルティネスについては援護率が良くなく勝ち星が伸びなかったが投球そのものに大きな欠陥は少なかった。また、昨年の四番・中田翔は.216 16 67 .676 という何度も見たこの数字とはうってかわって.270程度に25HR,OPSも.800に近い数字にまで戻している。この数字に加え安定感のある一塁守備によりチームを支えた。西川や近藤も.800を超えるOPSを残しており、彼ら野手主力の出来も大きかった。

中継ぎ陣はマーティン,増井,谷元という2016年の優勝を支えたメンバーが去りながらもクローザー石川直,浦野,井口といった中継ぎにとっては新顔の投手が次々と好成績を残した。公文,宮西の両左腕の好投もあってこの記事を作成している現在、リリーフ投手の防御率はリーグ1位となっている。

 

では逆に優勝には何が足りなかったのか。それはローテ投手の実力と打力、特に決定力に尽きるだろう。

確かに外野陣たる近藤西川大田,中田といった主に1〜4番に起用された選手の活躍はあったが5〜9番がまるで打てなかった事実を忘れてはならない。

育成も兼ねて起用されていた淺間,清宮といった若手を超える外野,DH枠の選手もおらず三塁のレアードも相変わらずの低い打率,得点圏打率,OPSを叩き出した。二塁争いは最終的に.240程度を記録するだろう渡邉を起用することで一旦の決着を見たものの油断はできず、捕手の打力も2割ちょいの清水鶴岡がほとんどの出場機会を占め、ショート中島のOPSは.600台前半と物足りない。出塁率が.318(10/1時点)だが、.380〜.400程度まで上げられれば話は違うのだが…

 

【2019年に向けてできる戦力整理】

助っ人選手については先発ローテ投手として活躍したマルティネスを手厚い契約で再契約してもらいたい。ほかの助っ人の中ではロドリゲスは今年のように助っ人5番手としてファームのローテを回りながらたまに一軍の先発機会で結果を出せる保険として用意できれば上々である。その他は仮定の話として全員リリースとする。

先発投手陣にもう一人核となる助っ人を加えたい。FAに参戦しないファイターズにおいて、またローテエース級が市場に出ていない年とあっては助っ人頼みになる他なかろう。具体的にはマルティネスクラスの実績がある、球威や奪三振能力にもう少し長けた投手であると尚良い。新助っ人先発を合わせると

上沢,マルティネス,助っ人,上原,有原,村田と一応ローテで回れそうな投手が6枠埋まる。今シーズンのキャンプまではこの仮定ローテすら埋まらなかったのだからこの時点で先発枠においては大きな成長があったとみて良いだろう。

 

野手助っ人に関しては高額のレアード,アルシアの代わりに獲得する助っ人×2がDeソトクラスの活躍を見せれば打線は飛躍的に強くなる。まあそんなことあまりないんだけどね!

ちなみに、パリーグで活躍した左打者助っ人はかなり少ない。ある程度、のレベルまで遡っても5年くらい遡るので左打者にこだわる必要はないだらう。正直打てれば右だろうが左だろうが関係ないし。契約でどうせスタメンで積極的に起用しないといけないのだろうから、そういった左右を気にしている暇などないはずだが…

ポジションとしてはレアードの後の三,打力を生かすためのDH,成功すれば打力を一気に改善できる遊が挙げられる。

遊は選手会長が守っているポジションだが、その選手会長の守備力が怪しくなってきている。UZR自体はまだ崩れたわけではないが失策13はパリーグ野手2位。1位は西武山川の14であり難しいポジションとはいえ守備型の選手としては厳しい数字。二塁コンバート込みで起用に柔軟性を持たせてもいいのではないだろうか、という提案である。

DH,一塁に清宮を来年以降も起用するプランがあるのならなおのこと助っ人野手が打ってもらわないと打線の威力低下につながるので複数のプランからどのような起用になるのかは楽しみでもある。(大谷の1年目はOPS.600台だったものの、2年目には.843と大きく数字を伸ばしている。DH枠で試合に出続けるか、近藤と入れ替わりで出場するならせめてこの程度の数字を残さないと厳しい)

 

投手についてもうひとつ、中継ぎ陣の補強というものがある。今年活躍,伸びた選手以外にも2017年ドラフト2位の西村もまだまだ伸びるだけのポテンシャルはあるしそもそももうトレード候補では?と囁かれていた井口があそこまで活躍したのだから田中トヨキンあたりも活躍できるかもしれない。馬力はあるんだし。西村以外にも宮西公文井口浦野石川直といった勝ちゲーム投手の充実のため、ドラフトで1〜2名社会人投手の中継ぎを補強してもいいかもしれない。

 

【二軍について】

二軍は野手プロスペクトがあまりに少なく負けまくった印象。投手はいい投手と悪い投手がはっきりしたと思っている。数字を並べてみよう。

.野手(打席数順,若手で一軍戦力ではない選手) 

名前/打率/OPS

平沼/.267/.668

高濱/.205/.594

森山/.247/.703

姫野/.193/.585

難波/.224/.520

郡/.226/.562

今井/.250/.697

谷口/.298/.782

太田/.226/.567

石井/.253/.714

 

とりあえず打撃成績だけ。

平沼はショートのプロスペクトとして二軍で最も打席に立った20歳の一番打者。昨年は.264/.683だったことを考えると打撃成績が伸び悩んでいるようにも見えるが3年目のショートとしてそれなりの成績を残している。一軍に一時期昇格した時は少ないチャンスで.333,守備に課題はあったが広い守備範囲を見せつけた。実は今年のOP戦では2HRを放っているので来期こそは三遊間のレギュラー争いに絡んで欲しい。

高濱は打席数こそ与えられたが怪我の影響もあって大きく数字を下げた。昨年のイースタン首位打者時は.295/.815と凄まじい成績だったこともあり今年に関しては外れ値扱いするか、2019年も低調な成績が続けばいろいろな意味で危ういといったところ。怪我前は守備も上手い部類だったと考えると2019年はファーム卒業が期待される。

森山は大卒2年目のロマン砲。1年目にファームHR,長打率ランキングで上位に顔を出すも(18HR,OPS.743)守備が原因であまりチャンスがなかった。そもそも後半の出場時も一軍の変化球にクルクルだった。今年は数字自体は下がるも出塁率,打率の改善が見られた。左の大砲はルーキー清宮以外いないことを考えても彼のレベルアップは一軍戦力の厚みを一段階上に持ち上げるものになるだろう。

姫野は後半戦から3番に固定された3年目の外野手。打率も昨年よりはマシになった。昨年は.157/.461だったのでOPSについては.100以上伸びていることになる。HRも出始め、特大のファウルを放つことも増えているのでファイターズの二軍選手によくある「成績は出てないけど使い続けるから成長してくれ」という選手だ。パワーは間違いないんだけどね。一応昨年の35.0%級の三振率はちょっとマシになってる。ただ20%を切る淺間,平沼と比べるとまだまだ改善の余地がある。ドラフト下位指名なので長い目で見ていきたい選手だ。

難波はアマチュア時代守ったことがほぼない二遊間に挑戦するルーキー。投手としても能力のある選手だったが、どうやら二塁守備では肩の強さが物凄いらしいと知り合いが言ってた。数字的にはまだまだではあるが、高卒ルーキーの、しかも4位指名選手で1年目からファームで抜けていた選手なんてファイターズでは近藤くらいしかいない。つまり近藤は凄いぞ。難波くんはあと2〜3年を目標に打力,守備力を磨いて欲しいなあ。

郡はやたら足の速い捕手。一軍捕手は清水鶴岡+石川亮と若手ベテランで回せているものの抜け出ている選手はいない。彼は特に足が速いという特徴を持つのでその辺を生かしていきたい…というのは内野も守るようになってからの話。まずは捕手としての能力に磨きをかけ、試合を経て打力の強化も望みたい。

今井は一塁,三塁を守る2年目の内野手。昨年は.222/.627であったことを考えると順調に成長したといえる。OPSがほぼ.700にまで伸びたが、実際この数字になってくると来年の一軍デビューが見えてくる。手薄な三塁にも挑戦したというが守備率が良くないということで守備を秋以降磨くことになりそう。

谷口はファイターズ基準ではもう若手とも言われなくなってきている外野手。いまはお試しか一軍に昇格しているが手術明けでこの数字はまずまず。来期は長打力で差別化できている松本と外野4〜5番手を争うか、代打を中心に打力で勝負するかが分からないが一軍の戦力になるであろうことは予測できる。

太田は4年目の内野手。昨年は.255/.696を記録しアリゾナキャンプではメジャー関係者から注目されていた。今年は一軍に帯同するもほぼ試合に出場できなかった可哀想枠。そりゃ成績も下がりますわな。今後は特徴である長打力を伸ばし二三遊を守れるユーティリティとして少しずつ出場試合数を伸ばすパターンになるだろう。

石井は大卒2年目の内野手。西武との首位攻防戦の本当に大事な場面で逆転負けとなる水差しエラーをかました、「顔も見たくない枠」に入れられてしまった可哀想な選手。この選手はビックリするほど太田とタイプが近いパワーの見込める内野手なので来年こそは.280 15本を目指して欲しいのだが…まず起用のチャンスがあるかどうか。外国人補強とポジションが被らなければチャンスはある。少なくともドラ2だし太田よりはチャンスありそう。

 

.リリーフ投手(若手投手,試合数順,リリーフで今後戦うだろう投手,試合数/ERA/(K/BB))

立田:55/4.02/(57/43)

田中ト:45/3.79/(50/16)

高山:37/4.48/(48/40)

西村:25/2.51/(34/10)

 

チームトップの登板数の立田は一時期は来期構想に入っていないのでは、とまで言われていた。しかし143km/h程度のストレートをコンスタントに投げられるようになるなど良化の兆候を見せるなど成長があった。よほどのことがない限り来期も契約があるだろう。しかしあまりにも与四死球が多いので改善の余地あり。

田中豊樹は一軍では顔も見たくない枠に入ってしまったものの二軍でのK/BBはそれなりに優秀。しかし後半戦被弾含め打たれるケースも目立ったのでスタミナ面含め改善の余地はある。が、ストレートの球威は確かなので来年突然一軍で活躍するかもしれない。

高山は良化の兆候は見せるも圧倒的四死球が気になる。左腕中継ぎとして扱われてるも最近はストレートの球威も戻しつつあるのでまだまたま中継ぎ候補の一角程度で終わるとも思えない。独特のフォームと身体の成長がマッチする時を待ちたい。

西村はK/BBも優秀だし来年はさっさと一軍で活躍して欲しい選手。できれば勝ちパターン。7回とか、うまくいけば8回とかどう?今年序盤に一軍で活躍していたので単純にスタミナがつけばリリーフエース級の活躍もある。

 

.先発投手(若手投手,試合数順,ERA/(K/BB)/投球回)

吉田/4.11/(68/44)/122.2

北浦/4.06/(40/17)/44.1

堀/4.35/(57/15)/49.2

宮台/4.97/(23/18)/38

田中瑛/1.64/(11/8)/22

吉田は昨年のイースタン最優秀防御率投手(2.11)だが今年は2点ほど悪化。鎌ヶ谷の守備を考えるとこういった打たせて取る選手は防御率が悪化する傾向にある。一軍登板時はストレートが高めに抜けていたのでコントロール自体も良くはないかと。BB/9が3.23とまずまずだし三振を奪う球種が欲しい。二軍には長くわざマシン41がいたが…。

北浦は大型のルーキー左腕。最速152km/hを記録するなど成長著しい。上にあげた指標では圧倒的な数字とは言えないものの、1年目としては十分すぎるものを見せてくれた。数年後のローテに加わっている可能性は高い。余談だけど田中元二軍監督だっけ?がリリーフ適性あるとか言ってたらしいけど多分先発をやりそう。流れたけどプロ初先発とか予定されてたんでしょう?

堀はファーム卒業クラスの数字を残した左腕。一軍に上がったと思ったら肉離れで離脱した例の広島里帰りがあったからかコマンド能力が少し悪くなったかもしれない。今日も首傾げながら三振奪ってた。先発としてキャリアを積むそうだが、あまりに結果が出なかった場合宮西の後釜としてリリーフに加わる可能性はある。が、北浦と並んで素晴らしい未来の先発ローテ候補といえる。個人的にはチェンジアップが好み。

宮台は怪我もあった大卒ルーキー左腕。調子がいい日と悪い日がはっきりしていた。ストレートの威力はあったが変化球、とくにカーブのコントロールがまとまらない日は苦しい。変化球も三振をバンバン奪うほど制圧力があるわけでもないのでコントロールの改善が次のステップだろう。

田中瑛はルーキー右腕。中継ぎでキャリアをスタートさせERAや3.27を記録したBB/9に見て取れるように光るものがあった。ていうか彼はハムファンに揃って絶賛されてる。私もその一人。体づくりが終わっておらず、まだまだ細いがタイプは上沢と言われる将来の先発の柱候補。来年一年でローテを守りきったうえでどのようなタイプとして育つのかもう一度確認したい。ちなみに一軍ローテ投手として結果を残し始めるのは堀,北浦,田中瑛の順だと思ってる。この3人が核になり、また来年の高卒投手の目玉などを獲得できればローテの未来は明るい。

 

 

【ドラフトについて】

この件はただの予想と妄想。この記事を作成しているのが夜中の3時なのでそろそろ思考力が足りなくなってきた。

 

現在のファイターズは野手のプロスペクトの中に長打を望める主軸級がいない。豊富な人材を揃えている高卒野手市場で長打力を秘める内野手、とくに三遊間選手を獲得したい。外野手も一人いても悪くないと思っている。そろそろ外野手の若手が二軍卒業しているためだ。

投手は高卒の先発が1〜2枚欲しい。中継ぎとしての大社投手の獲得はあるだろう。先発投手は正直ハムの欲しい高卒野手を獲得し終わった時点で残ってないと思ってる。

以上を踏まえたうえで、スカウトなどのコメントも合わせて欲しい選手を挙げていく。

 

1位:根尾くん…言わずと知れたナンバーワンクラスの高卒ショート。中軸を当てる打力と高い野球センスで将来球団の顔となる器を持つ。陽岱鋼中田翔の2名が2016年までのファイターズの顔だったように清宮と二人でチームを引っ張れる逸材である。ちなみに栗山監督のコメントが現状唯一出ている。昨年だと清宮のコメントも出している。

2位程度:野村佑くん(花咲某高)…スカウトコメントの多さや熱中度含め欲しい選手。三塁手であるが外野コンバートも可能な足と強烈な打力を持ち合わせる。三遊間選手の補強としては最高クラスと言って差し支えないだろう。

3位程度:勝又くん(日大某高)…最速152km/hのストレートを投げる二刀流選手。甲子園に出ていたら2位,外れ1位もあったかもしれない程には各球団のスカウトが高い評価をしている。

4〜5位程度:森下(東海大某高),山下(健大某高):右打ち外野手スラッガー。1枚は欲しいポジション。外野手不足が予測されるしスラッガー補強は定期的に必要。また、ありえないと思うがこの順位で残っていれば早実野村大も指名したい。ありえないと思うが。

6位以降…大社中継ぎ投手。例えば駒大の某サイド右腕とか、7位でいけるなら日通の某サイド左腕とか。中継ぎが欲しい。

ファイターズのこれまでを考えると6位付近で大社投手を獲得した場合ほぼ中継ぎ起用と考えていい。2017年の鈴木投手は知らん。どこいったの彼。

7位以降では基本隠し球系の高卒野手であったり、一芸を持つ高卒野手が選ばれる傾向にある。沖縄某高の某選手とかあり得る。かもしれない。

 

 

そろそろ本気で眠たくなったのでこの辺で終了。ドラフト寸前にまたドラフト関連で書きます。お疲れ様でした。(6978文字。卒論とか書くのうまそう)

【GW中の記事】ファイターズが2018年シーズン終了時に補強するべき選手タイプを考える

【はじめに】まだシーズンを半分も終えていないのに書く記事ではないのかもわからないけど、ただ単純に書いてみたかった。

話の発端はTwitterハッシュタグ #GWD_2018 というゴールデンウィークに開催された仮想ドラフトのタグだ。仮想ドラフト自体は有名であるがこの時期に開催されるとは知らなかったので覗いてみると、ファイターズの1位は3球団競合の末日体大の松本選手の交渉権を獲得していた。

松本選手といえば日体大のドラフト候補として昨年からアマチュア有名雑誌にも取り上げていた1位候補だが、すんなりこの指名に踏み切った。ファイターズのチーム方針としてナンバーワン選手の獲得を公言していることもあって、スケールや話題性でナンバーワン選手を獲得するものだと思っているので98mphの某投手や、同じチームに所属する20K右腕あたりを今のところ予想していた。

とはいえ仮想ドラフトは指名選手予想ではなく現状欲しい選手のタイプを示す場であるので指名自体はその通り、ということが多い。2位指名以降も二遊間はファイターズ北海道移転以来の課題だ。

今日、先発投手が今年イニングを稼ぎまくっているのも正直奇跡に近いものを感じるのもあってドラフトについて考えてみる時間ができたのだ。

 

【欲しい選手のタイプ】

記事タイトルの通り今現状足りていない選手タイプを紹介していく。ポジション,投打の利き腕,年齢層などでの分類ではなくパフォーマンス面での分類をメインに考えたい。

 

.エースとして10年任せられる先発投手

.コントロールの良い先発投手

.左腕先発投手

.左腕中継ぎ投手

.右腕中継ぎ投手(コントロール,変則タイプ)

.打てる捕手

.一軍で活躍できる二遊間

.中距離タイプの外野手

 

【思考】

.10年エースを任せられるタイプの投手はどの球団も欲しいものだが、ファイターズでは特に超エース級の投手2名がさっさと海を渡ってしまったので新たな超エースが欲しいのである。"優しい"世界では菅野智之という投手がファイターズのエースを張っているのだが、その選手は今ファイターズに在籍していない。よって、(競合かは分からないが)有原のような馬力があっても大事なところで打たれるタイプではなく全盛期金子千尋投手のような「信頼できる」という形容詞が似合う投手がどうしても1人欲しいのである。

.ファイターズにはコントロールの良い先発投手が意外にも?いない。上沢は確実にその区分だが彼以外は大体ストレートで押してフォークなどでアウトカウントを稼ぐタイプが多い。「魅力はストレート(球速)」というタイプである。しかし球速至上主義で来た結果、二軍で最速157km/hを記録する(誤計測の疑いが強い)ノーコン投手が完成してしまうのだ。そろそろ軟投派の2桁勝てる投手が見たい。ルーキー鈴木くんは割とそのタイプに近いそうなので今後に期待。

.左腕先発投手もまたファイターズ長年の課題だ。現状唯一のローテ左腕である加藤は中継ぎの方が輝いて見えていたし、上原はまだ時間がかかりそう。実はルーキー宮台くんが二軍で好投したりしているのでその実力を期待しているのだが、みんな大好きプロスペクト堀瑞輝くんが二軍で爆発炎上してるのを見ると新顔が必要なタイプなのではないかと思う。

.左腕中継ぎ投手に関してはもう1人、レジェンド宮西後継者不足問題を解決して欲しい。本来なら岩瀬(44)がレジェンド宮西の後継者問題を解決するはずだったらしいが真実はいかに。もうこれわかんねえな。

.右の中継ぎ投手はコントロール,変則タイプがいなかった。玉井が今年そのタイプに当てはまりそうかなとも思っているが死球が多いのは玉に瑕。6位くらいで社会人投手を一人獲得しそうだが…?

.打てる捕手の問題を他球団が続々と解決する中、ファイターズ清水優心の打率は1割台と心もとない。彼が打撃を改善してくれれば言うことがないのだが、ドラフトでその問題解決の糸口を見出せたりしないかなあ。

.一軍で活躍できる二遊間とかいう内容の薄い書き方ではあるが、ストレートにいえばこういうことだと思う。石井がなんとか1枠を埋めてくれそうだし太田賢吾の成長もあるが、現状ショート中島卓也が聖域4タコマンになってる時点で二遊間のレベルは超低い。ちなみに横尾二塁起用が長かったせいでDPRという指標は12球団ダントツの低さである。ポジション別得点力もマイナスの数字を叩き出しているので、さっさと中島卓也をスタメンから叩き出して…などと言うと彼の顔ファンに叩かれるので自粛。石井-太田コンビの打撃が覚醒してくれれば話は早いんだけどね。

.外野の中距離タイプというのは例えるならファイターズにいた頃の陽の成績。淺間くんは西川タイプだと見ている。3割台で25本塁打得点圏打率4割の成績がとにかく欲しい。大田さんの打率が.290あたりまで上がってくれればこの要望は叶ったりするが、今年あたりのドラフトで素材を獲得しておくことは悪くないと思われる。

 

【最後に】

野手は本来守備固め+代走クラスの打撃力を誇る中島卓也さんが二遊間のスタメンに入ってこないオーダーが組めれば正直そこまで心配する必要はないと思ってる。それが難しいのだが。先発,中継ぎ投手に来年からすぐ使える選手を2〜3名と将来のチームの顔候補を獲得することができれば、来年以降もファイターズは多分強い。

ファイターズの二遊間埋まらない問題について

【はじめに】

ファイターズは北海道移転後、常に二遊間の選手層が薄かった。10年ほど前のスタメン二遊間が田中賢介-金子誠であったことを考えればゾッとするだろう。ぼくはゾッとしてます。

ドラフトで新しい内野手候補が入団しても守備難,打撃を活かすという名目にによるコンバートが相次ぎいだ結果現状の二遊間が形成されてしまったのである。

 

【データ】

DELTAGRAPHS(@Deltagraphs)さんによると、4/29の時点でパリーグのポジション別wRAAにおいて二塁-4.1,遊撃-1.8の数字を残した。同じポジションの中でどれだけ打撃成績を残したかを数値化したものだが、この数字を見てわかる通りファイターズの二遊間には打力が圧倒的に足りていない。

例えば中島卓也選手の打率は5/4の時点で.217,OPSは.534,長打率に至っては.217。打順が打順とはいえ、81打席で得点圏打率.267と本人の数字からすればまずまずの成績なのに打点がまだ無いところからも打撃面で貧弱であると分かる。ちなみに昨年は打率.208でOPS.505,長打率は.237だった。現在のパリーグNo. 1遊撃手として目されている西武の源田選手は5/4時点で.319の打率以外にもOPS.844,長打率.500(!!)であるからその差は歴然たるものである。

開幕直後からやたら二塁で起用されていた横尾選手は打率.178や得点圏打率.154,OPS.536や出塁率.224と、打力を期待された今期の起用があったのにOP戦前後の期待感と比べても散々な結果。

石井くんも現状の打率は2割そこそこと苦しんでいる印象はあるがユーティリティのある守備と昨年の後半は.278打ってるあたりに目をつけてポジろうと思ってます。

 

【2018年シーズンの二遊間】

無いものねだりをしてもしょうがないが、守備力や出塁率を見るとコンレアの二人がスタメンを張っていた時の「二塁石井/遊撃中島」が続くことが予想される。勿論コンレアが復帰することが条件ではあるが。

 

【なぜファイターズは二遊間の人材に乏しいのか】

その原因の一端にはコンバートがある。

北海道移転後あらゆる有力選手が二遊間候補として入団し、またコンバートされていった。代表的なのは陽岱鋼西川遥輝両外野手で、近年でいうと松本剛なんかもそう。身体能力の高い選手が内野で研鑽を積み、内野守備がまずいとなると外野にコンバートされる。キャプテン中田翔も以前三塁守備が上手くならず外野コンバートされているので(外野手として捕殺が凄まじかったが)チームとして打力を腐らせるわけにはいかないと考えているのだろう。

 

あるツイートを見てハッとさせられたのは「他球団の二遊間を見てみると大抵大社卒1〜2年目でレギュラーをつかんだ選手が二遊間を守っている」ということ。先ほど挙げた源田選手然り、楽天茂木選手然り。石井くんもその例に当てはまるが、あくまで傾向であるので太田賢吾くんが二塁を守ってもなんら問題はないはず。ただただ打てないというだけで。

二遊間という大事なポジションを守るには高い守備力に加えある程度打力が必要。高卒からじっくり育てること自体は悪くないがその間一軍で守る二遊間の野手が絶対的でないと層の問題でエラーが発生する。それなら大社卒の守れる選手を起用するか,打てる選手に守れる見込みがあれば獲得し起用した方が我慢の期間も短くモノになった時の恩恵が大きいということなのか。

ファイターズはとにかく大社卒の野手を獲得しない。3位以上の指名だけでみると、加藤政義の指名から石井一成の指名までに一度も大社卒の野手を上位指名していないのだ。これはかなり極端な傾向ではないかな。

 

また、西川以降の高卒上位指名の野手がパッとしないのが二遊間及び内野手全体の人材枯渇要因になっているのではないか。渡邉諒はファイターズ基準なら今年〜来年までに二塁のレギュラーをつかんでいる予定だっただろうし、森本なんかもそう。松本剛はもっと長打,四球による出塁率上昇を見込んでいたはずだし彼は好守で二塁レギュラーを争う選手だったはずだ。ちなみに鎌ヶ谷ファイヤーフォーメーションと呼ばれていた40失策トリオの一角を担っていたのは彼。そりゃ外野コンバートされるわ。

 

【今後の二遊間】

法則から考えれば石井くんの二遊間は確定したのではないかな。ドラ2だし。あとは慣れれば打率も上がるんじゃない?(適当)

そういえば今年のドラフト候補に大卒野手でいい選手がいるらしい。そういった選手を2位〜3位で獲得するかどうかが割と見所である。

石井くんの相方?となるもう一人の二遊間選手は誰になるのか。

平沼くんは今二軍でエンジン掛け始めたくらいの打率だし、横尾くんが再度二塁チャレンジをするなら3割打てるようになって帰ってきてほしい。二遊間選手の育成が前提なら今年、それも前半のうちに二遊間が固定できないと非常に困る。具体的にはパリーグ上位球団と比べて二遊間が弱すぎると勝ち目がなくなる。どうするの?

 

 

【終わりに】

文章がめちゃくちゃなのは記事を書いてる時間が悪いからですね。城石打撃コーチたちが何を指導してるのかはサッパリ知りませんが最近ぶん回してばかりの低打率マン多くて辟易としてるからこういう記事を書きたくなってるのかもわかりません。それでは。